受賞者

東京科学大学総合研究院高等研究府細胞情報学研究室
小川基行

経歴

2016年3月~      東京大学薬学部薬科学科 卒業
2018年3月~      東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻 修士課程 修了
2021年3月~      東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻 博士課程 修了
2021年4月~2022年3月  日本学術振興会特別研究員PD
2022年4月~2024年3月  東京大学大学院薬学系研究科 特任研究員
2024年4月~2024年12月 順天堂大学薬学部 助教
2025年1月~      東京科学大学総合研究院高等研究府 プロジェクト助教

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本分子生物学会、日本生化学会、日本細胞生物学会、日本癌学会、日本Cell Death学会

コメント

 この度は、第18回日本臨床ストレス応答学会大会の若手研究奨励賞という大変栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。大会長である西頭英起先生、ならびに審査員の先生方に厚く御礼を申し上げます。

 私は、がん変異細胞が周囲の正常細胞の働きで組織から積極的に排除される「がん抑制型細胞競合」という現象を解析しております。今回の発表では、マウスの肝臓を用いてがん変異細胞から分泌される線維芽細胞増殖因子FGF21が細胞競合を介して発がんを抑制することを発表させていただきました。引き続き本研究を発展させ、競合的細胞間相互作用を標的とした新たながん治療戦略の構築につなげていきたいと考えております。

 最後になりましたが、本研究を推進するにあたり多大なるご指導をいただきました一條秀憲先生ならびに名黒功先生にこの場をお借りして深く感謝申し上げます。大会長にお言葉をいただいた通り、本学会に何かしらの形で恩返しができるように、今回の受賞を励みにして引き続き研究に邁進してまいります。