受賞者

大阪公立大学大学院医学研究科医化学 翁良徳

経歴

2018年4月~ 大阪市立大学 大学院医学研究科 肝胆膵病態内科学 博士課程
2022年4月~ 大阪公立大学 大学院医学研究科 医化学 助教
現在に至る

コメント

 このたび、第16回日本臨床ストレス応答学会若手研究奨励賞を授与いただき、大変嬉しく光栄に存じます。本発表を評価いただいた選考委員の先生方ならびに学会関係者の皆様に深くお礼申し上げます。

 私たちが以前発見したサイトグロビン(CYGB)は哺乳類第4番目のグロビンタンパク質であり、肝臓では肝星細胞でのみ発現します。私たちは今までにサイトグロビンが肝障害を改善する可能性があることを報告しました。しかしながら、活性化肝星細胞におけるCYGBの生理作用および発現制御機構は未だ不明なままでした。そこで本研究では、CYGBが肝線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎に対する新規治療標的となることを明らかにしました。今後、本研究成果を足掛かりに新しい抗線維化治療薬の開発を行っていきます。

 最後になりますが、今回若手研究奨励賞をいただいた研究は、河田則文先生をはじめとする多くの先生方に指導していただいた賜物です。この場をお借りして感謝申し上げます。