受賞者

旭川医科大学薬理学講座 谷内秀輔

経歴

2011年9月 岡山大学大学院自然科学研究科博士後期課程バイオサイエンス専攻 修了
2011年10月 広島大学大学院総合科学研究科 博士研究員
2014年5月 徳島大学疾患プロテオゲノム研究センター 特任研究員
2016年4月 徳島大学先端酵素学研究所 特任研究員
2021年5月 旭川医科大学薬理学講座 助教
現在に至る

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本生化学会、日本薬理学会など

コメント

 このたびは第16回日本臨床ストレス応答学会若手研究奨励賞に選出いただき、大変光栄に存じます。本研究を評価していただいた選考委員ならびに関係諸先生方、そしてご指導いただいた徳島大学先端酵素学研究所の親泊政一教授、共同研究者の皆様に御礼申し上げます。

 本研究は、小胞体ストレスセンサーとして機能するセリン/スレオニンキナーゼであるPERKの新規リン酸化基質として炎症性メディエーターのHMGB1を同定すると共に、培養細胞やマウスにおける敗血症病態モデルでPERKがHMGB1をリン酸化する意義について明らかにしたものです。今回の受賞を励みにできるだけ早く本研究の成果をまとめて発表したいと存じます。

 昨年度、徳島大学から旭川医科大学に所属が変わりましたが、現在は本研究を含めた小胞体ストレス応答に関する研究に加え、新たに低酸素ストレスに関する研究も進めております。今後もストレス応答の基礎研究から臨床につながるような知見を報告できるようになお一層の努力を重ねる所存ですので、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。