受賞者
同志社大学 生命医科学部 医生命システム専攻 中田 創太
経歴
2018年4月 同志社大学生命医科学部医生命システム学科 入学
2022年4月 同志社大学生命医科学部医生命システム学科 卒業見込み
現在に至る
所属学会
日本臨床ストレス応答学会、日本分子生物学会
コメント
この度は、第15回日本臨床ストレス応答学会 若手研究奨励賞に選んでいただき、大変嬉しく光栄に思います。本研究を評価して頂いた選考委員の方々、大会長の永井先生をはじめとした学会関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
本研究では、これまで不明であったプロテアソーム活性低下により蓄積したユビキチン化タンパク質が基質特異的なオートファジーである選択的オートファジーにより分解されるメカニズムを解明しました。具体的には、プロテアソーム遺伝子群を発現制御する転写因子NRF1(NFE2L1)がオートファジー関連遺伝子GABARAPL1を転写誘導すること、さらにp62の相分離も亢進することで選択的オートファジーを誘導し、プロテオスタシスを維持しています。この発見がプロテアソームとオートファジーのクロストークへのさらなる理解につながると確信しております。今後も、本学会が目指す基礎と臨床の双方の視点から生命現象を解き明かしていく姿勢を大切に、研究に励んで参りたいと思います。
最後に、このような栄誉ある賞を受賞できましたのは、私ひとりの力はなく、これまでに私を指導し育ててくださった小林先生・和久先生をはじめ、先輩の皆様と、日々支えてくださった同期・家族の皆様のお陰と感謝しております。