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受賞者

山本悠太

学歴

平成16年3月31日
北海道大学薬学部総合薬学科卒業
平成16年4月1日
京都大学大学院薬学研究科生命薬化学専攻入学
平成18年3月31日
京都大学大学院薬学研究科生命薬化学専攻修了
平成18年4月1日
徳島大学大学院医科学教育部プロテオミクス医科学専攻
(ストレス制御医学分野)入学
平成22年3月31日
徳島大学大学院医科学教育部プロテオミクス医科学専攻
(ストレス制御医学分野)修了

職歴

2010年4月 和歌山県立医科大学医学部解剖学第一教室 助教として着任

所属学会

日本臨床ストレス応答学会
日本解剖学会
日本神経科学会
日本分子生物学会
日本生物学的精神医学会
THE INTERNATIONAL “STRESS AND BEHAVIOR” SOCIETY

専門領域

解剖学、創薬科学、行動生理学、システムバイオロジー

コメント

この度は私共の研究を第10回日本臨床ストレス応答学会・若手奨励賞に選出していただき誠にありがとうございました。
大変光栄に存じており、今後とも研究に邁進していきたいと思っております。

本研究は、ランソプラゾールが抗酸化ストレスタンパク質の転写因子であるNrf2の発現を誘導することにより抗酸化タンパク質の発現を増加させ急性肝炎モデルにおいて肝保護効果示しました。

さらに未だ治療薬の確立されてない非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルにおいても病態進行を抑制する効果を示しております。

ランソプラゾールは特許の切れた医薬品ではある反面、安全性が十分に担保された薬であります。
抗酸化ストレスタンパク質誘導薬の創薬は盛んに行われていますが、安全性の面が未だクリアーできておりません。

このため今後は本研究を臨床試験に移し、有効性を確認することが重要な課題となると確信しており、成果をまた本学会で発表していければと思っております。

受賞者

増井憲太(東京女子医科大学病理学第一講座)
生年月日 昭和52年10月3日 38歳

学歴・職歴

2003年
長崎大学医学部医学科 卒業
2003年
長崎大学医学部・歯学部付属病院 研修医
2004年
日本赤十字社長崎原爆病院 研修医
2006年
九州大学大学院医学系学府 機能制御医学専攻博士課程(神経病理学)
2010年
九州大学病院病理部 医員
2011年
David Geffen School of Medicine at UCLA (Post-doctoral Scholar)
2012年
Ludwig Institute for Cancer Research at UCSD (Post-doctoral Scholar)
2014年
公益財団法人東京都医学総合研究所 神経病理解析室 主席研究員
2015年
現職(東京女子医科大学病理学第一講座 助教)

所属学会

日本病理学会、日本神経病理学会、日本脳腫瘍病理学会、日本脳腫瘍学会、日本臨床ストレス応答学会

専門領域

神経病理学、脳腫瘍の分子病理

コメント

このたびは栄誉ある賞を頂き大変光栄に存じます。 審査員の方々、ならびに研究を支援していただいております柴田亮行教授をはじめとする東京女子医科大学第一病理学の皆さま、さらには共同研究者の方々に厚くお礼申し上げます。

様々な分野の基礎および臨床研究者の方々から、私がこれまで一貫して行ってきた癌と代謝の研究についての意義を評価していただき、大変うれしく思っております。

それと同時に、学会に参加された皆さまの、基礎の分子・細胞レベルから臨床へとつながる素晴らしい研究の数々を拝見し、大変刺激を受けた次第です。

本受賞の名に恥じることのないよう、今後とも研究に邁進し、脳腫瘍の患者様へわれわれの研究成果を治療として届けることができるよう努力していきたいと思います。

開催スケジュール

2014年11月1日(土)

8:55 ̶ 9:00

開会挨拶(大会長:鵜殿平一郎)

9:00 ̶ 9:54

セッション1 酸化ストレス・ストレス応答
座長 : 鳥越俊彦(札幌医科大学医学部) 藤田潤(京都大学大学院)

1.

還元型コエンザイム Q10 の抗老化メカニズムの解明 ̶培養細胞を用いた解析̶ 徐哲、田耕、澤下仁子、森政之、樋口京一 信州大学大学院 医学系研究科 疾患予防医科学系 加齢生物学、他

2.

Integrated stress response を担う第 5 の eIF2αキナーゼが存在する可能性の CRISPR/Cas9 システ ムを用いた検証 谷内秀輔、三宅雅人、津川和江、親泊政一 徳島大学疾患プロテオゲノム研究センター生体機能分野

3.

ヘムオキシゲナーゼ1の熱ショック応答 井上幸江、久保貴紀、赤木玲子 安田女子大学・薬学部

4.

酵母 HSP 遺伝子の転写において転写コアクチベータの必要性は HSE 配列によって変化する 松尾由美、小川真実、橋川成美、橋川直也 岡山理科大学大学院理学研究科

5.

Hsp90α欠損マウスの雄性生殖細胞の解析 一柳朋子、一柳健司、佐々木裕之、鵜殿平一郎 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科免疫学分野、他

9:55 ̶ 10:40

セッション2 小胞体ストレス
座長 : 岩脇隆夫(群馬大学)
青江知彦(千葉大学医学部)

7.

インスリン生合成に必要な膵臓ベータ細胞における eIF2αキナーゼとホスファターゼのバランス機 構 岩脇隆夫、赤井良子、細田章、徳田美緒 群馬大学・先端科学研究指導者育成ユニット、他

8.

飽和脂肪酸は膵β細胞の小胞体膜の組成を変化させ、PERK 経路の活性化による翻訳抑制を介してイ ンスリン分泌を低下させる 倉橋清衛、森智子、宮本千伸、津川和江、親泊美帆、高原一菜、佐藤亮祐、木村寿子、三宅雅人、 松本俊夫、親泊政一 徳島大学 疾患プロテオゲノム研究センター 生体機能分野、他

9.

CRISPR/Cas9 を用いた小胞体ストレス応答伝達タンパク質の検証 張君、三宅雅人、津川和江、親泊政一 徳島大学 疾患プロテオゲノム研究センター 生体機能分野

10.

老化・疾患による小胞体レドックス恒常性の低下 森戸大介、Janine Kirstein-Miles、垣花太一、杉原宗親、Mark S. Hipp、F. Ulrich Hartl、 Richard I. Morimoto、永田和宏 京都産業大学 総合生命科学部、他

11.

吸入麻酔薬による神経障害に対する小胞体ストレスの影響 青江知彦、小見田真理、神久代 東京女子医科大学八千代医療センター麻酔科

<休憩5分>

10:45 ̶ 11:21

セッション3 ユビキチン化・タンパク質凝集
座長 : 久保田広志(秋田大学理工学部) ・足立弘明(産業医科大学医学部)

12.

Hsp90/CHIP 複合体と Hsc70/CHIP が基質タンパク質のユビキチン化に与える影響 山崎千尋、兼澤弥咲、加藤大輝、鵜殿平一郎 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 免疫学分野

13.

異常タンパク質の細胞内における脱凝集過程の解析 勝木莉子、田村拓、北村朗、金城政孝、久保田広志 秋田大学工学資源学部生命化学科、他

14.

プレフォルディンとの協調作用におけるグループ II 型シャペロニン C 末端の機能解明 養王田正文、座古保、藤井冴郁、Muhamad Sahlan、Phan The Tai、酒井光太郎、山本陽平、 前田瑞夫 農工大・院工・生命工、他

15.

Optineurin による NF-κB シグナル制御の細胞機構と疾患 及川大輔、石井亮平、中澤世識、石谷隆一郎、濡木理、徳永文稔 群馬大・生体調節研・分子細胞制御、他

<休憩5分>

11:22 ̶ 12:07

セッション4 癌・炎症・免疫 ̶1
座長 : 養王田正文(東京農工大学大学院)・大塚健三(中部大学応用生物学部)

16.

肺がん幹細胞は酸化ストレスに起因するエピジェネティックな制御によりその形質を変化させる 西條浩、廣橋良彦、高谷あかり、塩野谷洋輔、堀部亮多、鳥越俊彦、高橋弘毅、佐藤昇志 札幌医科大学 医学部 病理学第一講座、他

17.

熱ショック転写因子(HSF1)は in vitro、in vivo においてヒトメラノーマ細胞の遊走能、浸潤能の 維持に必要である 中村好貴、藤本充章、福島園子、中村有希子、中井彰、武藤正彦 山口大学大学院医学系研究科皮膚科学分野、他

18.

p53 の機能喪失は IRE1/XBP1 経路の活性化を誘導し、癌細胞における小胞体の機能を亢進させる。 難波卓司 高知大学総合研究センター

19.

腫瘍に高発現する酸化酵素 ERO1-αは、腫瘍増殖環境を整える 田中努、田村保明、梶原敏充、鳥越俊彦、岡本芳晴、佐藤昇志 札幌医科大学 医学部 病理学第一講座、他

20.

2型糖尿病薬メトホルミンの腫瘍局所における CD8 T 細胞疲弊解除 榮川伸吾 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科免疫学

<休憩8分>

12:15 ̶ 13:15

ランチョンセミナー1 ソニー株式会社共催

12:15 ̶ 12:25

SONY製品セミナー:「スペクトル型フローサイトメーターを使用した血球系細胞の解析例」

12:25 ̶ 13:15

ランチョンセミナー:座長 : 樋口京一(信州大学大学院)
座長 : 樋口京一(信州大学大学院)

「分子シャペロンインスパイアード材料の開発と医療応用」
秋吉一成 先生
京都大学大学院工学研究科

13:20 ̶ 13:50

評議員会・総会

14:00 ̶ 15:00

若手研究奨励賞応募演題 ポスター発表
演題:自由討論

<休憩5分>

15:10 ̶ 17:20

シンポジウム1 オルガネラストレスとエピジェネティクス 座長 : 中井彰(山口大学大学院)
森和俊(京都大学大学院)

「神経変性疾患でのエピゲノム異常」
岩田淳 先生
東京大学医学部附属病院 神経内科 さきがけ研究員

「エピジェネティクス修飾異常に伴う“痛みの細胞記憶”の形成」
成田年 先生
星薬科大学 薬理学教室

「小胞体ストレスと神経細胞死」
一條秀憲 先生
東京大学大学院薬学系研究科 細胞情報学教室

<休憩5分>

「「2 型糖尿病と血管傷害における小胞体ストレス」
古橋眞人 先生
札幌医科大学 循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座

「リン脂質メチル化を介した選択的ミトコンドリア分解の制御」
岡本浩二 先生
大阪大学大学院生命機能研究科

<休憩10分>

17:30 ̶ 18:30

特別講演1
座長 : 鵜殿平一郎(岡山大学大学院)

「Integrating UPR, inflammation and cancer immunity」
Dr. Zihai Li
Medical University of South Carolina

<休憩・移動>

19:00 ̶ 20:30

懇親会
若手研究奨励賞表彰式

2014年11月2日(日)

8:15 ̶ 9:00

セッション5 癌・炎症・免疫 ̶2
座長 : 田村保明(北海道大学フート&メディカルイノベーション推進本部)
桑野由紀(徳島大学大学院)

21.

上皮間葉移行モデルの構築とメカニズム解析 西田憲生、狩野静香、板井美樹、藤田絹代、佐竹譲、成戸卓也、桑野由紀、六反一仁 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部ストレス制御医学分野

22.

非コード RNA(T-UCR)を介した大腸がんの細胞増殖メカニズムの検討 桑野由紀、梶田敬介、佐竹譲、狩野静香、藤田絹代、板井美樹、西田憲生、成戸卓也、六反一仁 徳島大学大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部・ストレス制御医学分野

23.

腫瘍に高発現する酸化酵素 ERO1-αは、がん幹細胞形質の維持に関与する 田村保明、田中努、梶原敏充、鳥越俊彦、岡本芳晴、佐藤昇志 北海道大学 フート&メディカルイノーべーション推進本部 難治性疾患治療部門、他

24.

小胞体ストレスにより癌細胞アポトーシスを誘導する REIC/Dkk-3 遺伝子治療が抗腫瘍免疫に及ぼ す影響の検討 有吉勇一、定平卓也、渡部昌実、那須保友、榮川伸吾、山﨑千尋、一柳朋子、鵜殿平一郎、公文裕巳 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学、他

25.

ほ乳類低温ショックタンパク質 Cirp は炎症反応を増悪させる 藤田潤 京都大学医学研究科 分子病診療学

<休憩5分>

2014年11月2日(日)

9:05 ̶ 9:23

Short talks Bridges to Clinics
座長 : 伊藤英晃(秋田大学大学院

26.

酵素処理アスパラガス抽出物(ETAS)のストレス応答物質に対する有効性に関する臨床試験 高成準、三浦健人、久島達也 株式会社アミノアップ化学 研究部、他

27.

全身性エリテマトーデス(SLE)患者の末梢血単核球(PBMC)における microRNA miR-155, 17, 181b の発現低下と,interferon (IFN)-α,activation-induced cytidine deaminase (AID)の mRNA 発現亢 進 面川歩、小松田敦、伊藤貢、手島和暁、田川博之、廣川誠、涌井秀樹 秋田大学大学院医学系研究科 総合診療・検査診断学、他

28.

IgA 関連糸球体疾患における IgA 型抗分子シャペロン自己抗体 小原綾乃、三瓶杏、小松田敦、布村渉、涌井秀樹 秋田大学大学院医学系研究科 血液・腎・膠原病内科学、他

<休憩7分>

9:30 ̶ 11:20

シンポジウム2(公開) ストレスと免疫・癌・炎症
座長 : 親泊政一(徳島大学疾患プロテオゲノム研究センター)
徳永文稔(群馬大学生体調節研究所)

「敗血症における循環血中好中球の動態と新規治療法の提案」 西堀正洋 先生
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 薬理学

「がん幹細胞における細胞ストレス応答機構の特性」
鳥越俊彦 先生
札幌医科大学医学部病理学第一講座

「Toll 様受容体の活性制御機構とその破綻」
三宅健介 先生
東京大学医科学研究所 感染遺伝学分野

「ミスフォールドタンパク質の細胞内動態制御機構」
村田茂穂 先生
東京大学大学院薬学系研究科

「エネルギーセンサーを介したストレス応答と腫瘍免疫の関わり」
鵜殿平一郎 先生
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 免疫学分野

<休憩10分>

11:30 ̶ 12:20

特別講演2
座長 : 佐藤昇志(札幌医科大学医学部)

「オートファジーの破綻によるミトコンドリアストレスと肝癌・神経変性疾患」
田中啓二 先生
東京都医学総合研究所

<休憩10分>

12:30 ̶ 13:20

ランチョンセミナー2 <杏林製薬株式会社共催>
座長 : 豊岡伸一(岡山大学大学院)

「ナノバイオ標的医療の展開とストレス応答」
公文裕巳 先生
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

<休憩10分>

13:25

閉会挨拶(学会長:鵜殿平一郎)

2012年11月24日(土)

特別講演1 「タンパク質品質管理機構から細胞内恒常性維持機構へ」
永田和宏先生 (京都産業大学総合生命科学部 教授・学部長)
座長 伊藤英晃先生(秋田大学大学院 工学資源学研究科 教授)

ランチョンセミナー 「薬剤性肺線維症の発生機構の解明とその治療法の確立」
水島 徹先生 (慶応義塾大学薬学部分析科学講座 教授)
座長 六反一仁先生(徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 ストレス制御医学分野 教授)

2012年11月25日(日)

特別講演2 「糖尿病治療薬の新しい標的、小胞体」
浦野文彦先生 (マサチューセッツ大学医学部 准教授)
座長 市原淳弘先生(東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科 教授)

公開シンポジウム (参加費無料)
「よくある疾患における細胞ストレス研究最前線」
座長 橋本悦子先生 (東京女子医科大学 消化器内科 教授)

シンポジスト 正田純一先生 (筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻 教授)
「肝病態における転写因子Nrf2の演じる生体防御機構」

徳重克年先生 (東京女子医科大学消化器内科 准教授)
「脂肪肝の進展:遺伝的バックグランドと細胞ストレスの関与」

内藤裕二先生 (京都府立医大消化器内科 准教授)
「大腸癌予防と熱ショックタンパク質」

野口範子先生 (同志社大学 生命医科学部医生命システム学科 教授)
「コレステロール代謝と細胞ストレス」

2011年11月4日(金)

特別講演1 「植物の環境ストレス応答におけるHSPの機能と制御」
篠崎一雄(理化学研究所植物科学研究センター)

ランチョンセミナー 「神経変性疾患の病態抑止治療への展望」
祖父江元(名古屋大学医学部神経内科)

2011年11月5日(土)

特別講演2 「宇宙環境ストレスとして受容・応答・適応するヒト-その功罪」
大西武雄(奈良県立医科大学特任教授)