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開催の目的と意義

日本臨床ストレス応答学会は、生体の様々なストレス応答の分子機構の理解 と臨床への応用を目的として 1996年に立ち上げられた臨床ストレス蛋白質研究会が、国際組織(Cell Stress Society International)の日本での受け皿として、より広範なストレス応答を対象とし、より多くの基礎及び臨床研究者 や、医療及び社会への応用を目指す方々の学術交流の場を目指し、2006年に臨床ストレス応答学会(第1回大会)へと発展したものです。2019年より学会名に「日本」を冠し、新たな決意のもと基礎臨床が融合し、基礎解析と疾患発症メカニズム解明を目指す場として、さらなる活動を展開していきます。

 

開催日程の概要(案)(2022/7/15 更新)

2022年11月5日(土)

特別講演1

田中 啓二 先生(東京都医学総合研究所 所長・理事長)
「プロテアソームの基礎から医学研究へ」

2022年11月6日(日)

特別講演2

跡見 順子 先生(東京農工大学大学院工学府材料健康科学講座 教授)
「分子シャペロンが生み出す細胞-身心一体科学〜αB-クリスタリンと微小管に注目して」

シンポジウム1「細胞恒常性を担うシグナルと遺伝子発現の制御」

本橋 ほづみ 先生(東北大学加齢医学研究所 遺伝子発現制御分野 教授)、他

シンポジウム2「ストレス応答と疾患;Bridges to Clinics」

村田 茂穂 先生(東京大学大学院薬学系研究科蛋白質代謝学教室 教授)、他

 

大会の運営

大会実行委員

会長:足立 弘明(産業医科大学医学部神経内科)
委員長:中井 彰(山口大学大学院医学系研究科医化学講座)
委員:
石垣 診祐(滋賀医科大学神経難病研究センター)
伊藤 英晃(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻)
今泉 和則(広島大学大学院医歯薬保健学研究科分子細胞情報学)
鵜殿 平一郎(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科免疫学分野)
柴田 亮行(東京女子医科大学)
武内 敏秀(近畿大学ライフサイエンス研究所)
徳永 文稔(大阪市立大学大学院医学研究科分子病態学)
鳥越 俊彦(札幌医科大学医学部病理学第一講座)
永井 義隆(近畿大学医学部脳神経内科)
長谷川 隆文(東北大学大学院医学系研究科神経内科学)
樋口 京一(長野保健医療大学地域保健医療研究センター)
養王田 正文(東京農工大学大学院工学府生命工学専攻)

 

受賞者

同志社大学 生命医科学部 医生命システム専攻   中田 創太

経歴

2018年4月 同志社大学生命医科学部医生命システム学科 入学
2022年4月 同志社大学生命医科学部医生命システム学科 卒業見込み
現在に至る

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本分子生物学会

コメント

 この度は、第15回日本臨床ストレス応答学会 若手研究奨励賞に選んでいただき、大変嬉しく光栄に思います。本研究を評価して頂いた選考委員の方々、大会長の永井先生をはじめとした学会関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

 本研究では、これまで不明であったプロテアソーム活性低下により蓄積したユビキチン化タンパク質が基質特異的なオートファジーである選択的オートファジーにより分解されるメカニズムを解明しました。具体的には、プロテアソーム遺伝子群を発現制御する転写因子NRF1(NFE2L1)がオートファジー関連遺伝子GABARAPL1を転写誘導すること、さらにp62の相分離も亢進することで選択的オートファジーを誘導し、プロテオスタシスを維持しています。この発見がプロテアソームとオートファジーのクロストークへのさらなる理解につながると確信しております。今後も、本学会が目指す基礎と臨床の双方の視点から生命現象を解き明かしていく姿勢を大切に、研究に励んで参りたいと思います。

 最後に、このような栄誉ある賞を受賞できましたのは、私ひとりの力はなく、これまでに私を指導し育ててくださった小林先生・和久先生をはじめ、先輩の皆様と、日々支えてくださった同期・家族の皆様のお陰と感謝しております。

受賞者

札幌医科大学医学部病理学第一講座、札幌医科大学医学部口腔外科学講座   笹谷 聖

経歴

2014年3月 北海道医療大学歯学部歯学科 卒業
2014年4月 札幌医科大学医学部口腔外科学講座 入局
2017年4月 札幌医科大学大学院医学研究科博士課程 入学
2019年4月 札幌医科大学医学部病理学第一講座 入局

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本癌学会、日本がん免疫学会、日本病理学会、日本口腔外科学会、日本口腔腫瘍学会

コメント

この度、第15回日本臨床ストレス応答学会大会におきまして、若手研究奨励賞という栄誉ある賞をいただき、大変嬉しく光栄に存じます。選考にあたりご評価いただいた選考委員の先生方、大会長の永井義隆先生をはじめとした関係諸先生方に厚く御礼申し上げます。
私は今回、シスプラチンによるストレスが口腔扁平上皮癌細胞におけるPD-L1発現に与える影響について検討し、発表させていただきました。本研究結果が基礎と臨床の架け橋として、今後の口腔癌治療に少しでも貢献できれば幸いです。

最後に、本受賞は鳥越俊彦教授、廣橋良彦准教授、久保輝文助教をはじめ札幌医科大学医学部病理学第一講座の皆様のご指導の賜物です。この場をお借りして改めて感謝を申し上げます。 今後ともご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

受賞者

東京大学 医科学研究所 分子シグナル制御分野   久保田 裕二

経歴

2010年4月 名古屋大学 環境医学研究所 研究員
2011年1月 東京大学大学院 理学系研究科 生物化学専攻 博士課程修了
2011年3月 名古屋大学 環境医学研究所 助教
2012年10月 東京大学 医科学研究所 分子シグナル制御分野 助教
現在に至る

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本分子生物学会、日本癌学会、日本臨床分子医学会、日本生化学会。日本電気泳動学会

コメント

この度は第15回日本臨床ストレス応答学会若手研究奨励賞という大変栄誉ある賞にご選出頂き、誠に嬉しく光栄に存じます。
本研究をご評価頂きました選考委員の先生をはじめとした、本学会関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。また日頃から本研究のご指導を頂いております武川睦寛教授、並びに分子シグナル制御分野の皆様のご支援に、この場を借りて深く感謝申し上げます。

ストレス応答のシグナル伝達機構には未だ多くの不明点が残されておりますが、現在までに蓄積した膨大な知見を礎としながら、最新の知見や解析技術を取り入れることで、今後更に発展してゆくことが期待されます。

微力ながら私もその一端を担えるよう、本賞を励みとして今後も精励努力し、基礎研究から医療への応用を目指して邁進する所存です。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

受賞者

山口大学大学院医学系研究科医化学講座   岡田 真理子

経歴

2017年3月 京都府立大学生命環境学部生命分子科学科 卒業
2019年3月 京都大学大学院生命科学研究科統合生命科学専攻修士課程 修了
2019年4月 山口大学大学院医学系研究科医学専攻博士課程 入学
現在に至る

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本分子生物学会

コメント

 この度は第15回日本臨床ストレス応答学会大会にて若手研究奨励賞に選出いただき、大変光栄に存じます。本発表を評価いただいた審査員の先生方、本大会の大会長である永井先生をはじめとする学会関係者の皆様に深くお礼申し上げます。

 本発表は、タンパク質変性ストレス等に応答して活性化され、ストレス応答タンパク質群の遺伝子の転写を促進する転写因子であるHSF1が、転写活性化時にほかの転写制御因子とともに液―液相分離した区画を形成することを示したものです。私としては、HSF1のみならず、外部からのシグナルに応答する性質を持つ転写因子による、迅速な転写活性化機構の解明につながる研究であると考えています。

 最後になりますが、今回若手研究奨励賞を頂いた研究は、藤本充章先生をはじめとする研究室の皆様のご指導、ご協力の賜物です。この場をお借りして感謝申し上げます。この賞を励みにこれからもより一層研究活動に邁進していく所存です。

受賞者

京都府立医科大学大学院医学研究科脳神経内科学   上田 哲大

経歴

2012年3月 京都府立医科大学 医学部医学科 卒業
2012年4月 医仁会武田総合病院 初期研修医
2014年4月 神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経内科 後期専攻医
2017年4月 京都府立医科大学附属病院 脳神経内科 後期専攻医

2018年4月~ 京都府立医科大学大学院 医学研究科 脳神経内科学 博士課程
2019年4月~2020年12月 大阪大学大学院医学系研究科 神経難病認知症探索治療学 特別研究学生
2021年1月~9月 近畿大学医学部 脳神経内科 特別研究学生

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本神経学会、日本臨床神経生理学会、日本内科学会

コメント

第15回日本臨床ストレス応答学会大会の若手研究奨励賞に選出いただき、たいへん嬉しく光栄に思います。ご評価いただいた選考委員の先生方、また学会関係者の皆様方に厚くお礼申し上げます。

本研究では、筋萎縮性側索硬化症においてTDP-43が凝集する機序に微小管依存的輸送の障害が関わっており、その凝集へ至る過程にストレス顆粒の動態異常が存在する可能性を示しました。
神経変性疾患に対する治療開発へ貢献できることを目指して、これからも大事な問いを探しながら邁進して行きたいと思います。

最後に、本研究をご指導いただいた近畿大学の永井義隆先生、武内敏秀先生をはじめ、重要な示唆をくれた同僚の仲間たち、ご協力をいただいた多くの方々に、この場をお借りして心より感謝を申し上げます。