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受賞者

中国河北師範大学生命科学学院 生理学研究室  譚 克

経歴

2008年7月 河北理工大学医学部 臨床医学専攻 卒業
2011年3月 山口大学医学系研究科 医化学専攻 博士前期課程 終了
2015年3月 山口大学医学系研究科 医化学専攻 博士後期課程 終了
2015年8月 山口大学医学系研究科 医化学専攻 学術研究員
2015年10月 中国河北師範大学生命科学学院 生理学研究室 講師
現在に至る

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本生化学学会、日本分子生物学会など

コメント

このたびは、第10回日本臨床ストレス応答学会「若手研究奨励賞」にご選出頂き、誠にありがとうございます。日頃から熱く御指導頂いている中井教授をはじめ藤本先生や瀧井先生など多くの先生方のおかげと思っております。この場を借りて厚く御礼申しあげます。

現在、私は熱ショック転写因子HSF1とミトコンドリアストレス応答の関連をテーマに研究をしています。ミトコンドリアの機能障害は老化、神経変性疾患、がんなどの病気と関わることが古くから知られています。しかし、哺乳動物のミトコンドリアストレス適応機構の分子メカニズムはまだ不明なところが多いです。本研究では、熱ストレスでHSF1はNRF1の発現を制御することによって、ミトコンドリアの機能を維持することが分かりました。

栄誉あるこの賞の受賞者として、私は本当にふさわしいのかどうかは、今後の努力次第で決まることを心に強く刻んでいます。この機会を生かして一層精進する所存です。

受賞者

宮崎大学医学部機能生化学分野  加藤 裕紀

経歴

平成23年3月 山梨大学大学院医学工学総合教育部博士課程修了(医科学)
平成23年4月 山梨大学グローバルCOE博士研究員
平成25年4月 宮崎大学医学部機能生化学分野博士研究員
平成26年4月 日本学術振興会 特別研究員PD
現在に至る

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本生化学など

コメント

このたびは、第11回日本臨床ストレス応答学会若手研究奨励賞に選出頂き、大変光栄に存じます。評価頂いた選考委員ならびに関係諸先生方、そして現在ご指導頂いている西頭英起教授をはじめ宮崎大学医学部機能生化学分野の皆さま、さらには共同研究者の方々に厚く御礼申し上げます。

本研究はオルガネラクロストークとストレス応答に焦点を当てております。オルガネラクロストークは最近の細胞生物学のホットな研究分野のひとつとして挙げられますが、未解明な点も多く残されています。この受賞を励みに、基礎的な分子メカニズムの解析のみならず臨床へと繋がる研究に発展できるよう努力して参りたいと存じます

今後もなお一層努力を重ねる所存でありますので、諸先生方には引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

受賞者

東京農工大学工学府生命工学専攻 養王田・野口・篠原研究室  山本 陽平

経歴

2012年3月 東京農工大学 工学部 生命工学科 卒業
2012年4月 東京農工大学 工学府 生命工学専攻 博士前期課程 入学
2013年4月 東京農工大学 博士課程教育リーディングプログラム 履修開始
2014年3月 東京農工大学 工学府 生命工学専攻 博士前期課程 修了
2014年4月 東京農工大学 工学府 生命工学専攻 博士後期課程 入学
2015年4月 日本学術振興会 特別研究員(DC2)採用

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本薬学会、日本分子生物学会など

コメント

このたびは、栄誉ある賞を受賞することができ、大変嬉しく思っております。このような賞をいただけたのは、指導教員である養王田先生をはじめとする先生方と研究室の皆様のご指導ご協力のおかげであり、深く感謝しております。

現在、私はタンパク質のフォールディングに深く関わる主要な分子シャペロン、グループII型シャペロニンの機能・構造の解析をテーマに研究をおこなっています。
グループII型シャペロニンは神経変性疾患などタンパク質凝集を原因とする疾病との関わりも報告されているタンパク質です。
現在の研究は、その分子機構解明を目的とした基礎研究となっておりますが、今後も本学会で成果を発表し皆様と議論することで、成果が広く皆様に貢献するものとなるよう、努力したいと考えています。

今後とも精進していきたいと思いますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

受賞者

徳島大学疾患プロテオゲノム研究センター生体機能分野 三宅 雅人

経歴

2005年 東北大学農学部 卒業
2010年 東北大学大学院博士課程修了 農学博士
2011年 徳島大学疾患ゲノム研究センター 特任助教
2013年 徳島大学疾患プロテオゲノム研究センター 助教

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本薬学会、日本分子生物学会など

コメント

このたび、第10回日本臨床ストレス応答学会若手研究奨励賞を授与頂き、大変嬉しく光栄に存じます。本発表を評価頂いた選考委員の先生方ならびに関係諸先生方に厚く御礼申し上げます。

私は、2011年より徳島大学疾患ゲノム研究センターの親泊研究室に参加させていただき、主に糖尿病の発症と悪化における小胞体ストレスの関与について研究してまいりました。
本大会において私は小胞体ストレスを標的とした膵β細胞での新規化合物の同定について発表させていただきました。

本研究では小胞体ストレス応答を利用したスクリーニング系の構築を行い、新規な小胞体ストレス制御化合物を同定して培養細胞、糖尿病モデルマウスでの作用を明らかにすることが出来ました。
一方で、学会中にご質問いただいたようにこの化合物の作用の詳細な分子メカニズムやマウスなど個体レベルでの副作用についての検討は十分ではありません。
賞を頂いたことを励みに、今後さらなる解析を行って明らかにしたいと考えております。

この栄誉はひとえに親泊教授のご指導、研究室のメンバーや共同研究者のご支援、また本学会の皆様を含め様々な方々のご助言によるものと、あらためて感謝申し上げる次第でございます。
この受賞を励みに、今後も本研究に留まらず基礎的な小胞体ストレス応答の分子メカニズムや疾患への関与の解明と得られた知見に基づいた臨床に向けた創薬研究を展開していき、ストレス応答と臨床をつなげる本学会のテーマに少しでも貢献できるよう努力して参りたいと存じます。

皆様のご期待に沿えるよう、なおいっそうの努力を重ねる所存でございますので、なにとぞ引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

受賞者

京都大学化学研究所 武内敏秀

学歴・略歴

平成15年3月 京都大学薬学部 卒業
平成20年3月 京都大学大学院薬学研究科博士後期課程 修了
平成20年3月 博士(薬学)(京都大学)
平成20年4月 スイス・ジュネーブ大学理学部 博士研究員
平成22年5月 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 流動研究員
平成23年4月 日本学術振興会 特別研究員PD
平成25年4月 京都大学化学研究所 助教
現在に至る

所属学会

日本臨床ストレス応答学会、日本薬学会、日本分子生物学会など

コメント

このたびは、第10回日本臨床ストレス応答学会「若手研究奨励賞」にご選出頂き、誠にありがとうございます。
今回発表させて頂いた研究は、永井義隆先生をはじめ、数多くの方々のご指導、ご協力により、実を結んだ成果であります。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

受賞内容は、分子シャペロンがエクソソームという小胞に包まれて細胞間を伝播し、別の細胞で神経変性を抑制するという内容であります。
本研究におきまして、このような機構が生体内に存在するということは分かりましたが、果たしてこれが個体にとってどの程度重要なものなのか、また、どのように精密に制御されているのかなど、まだまだ不明な点が多くあります。疾患との関わりも明らかにする必要があります。

本研究成果をひとつのゴールとしてではなく、今後の問題提起と捉え、「奨励賞」を励みに、これからひとつずつ明らかにしていきたいと考えています。

開催の目的と意義

日本臨床ストレス応答学会は、生体の様々なストレス応答の分子機構の理解と臨床への応用を目的として1996年に立ち上げられた臨床ストレス蛋白質研究会が、より広範なストレス応答を対象とし、より多くの基礎および臨床研究者や、医療および社会への応用を目指す方々の学術交流の場を目指して2006年に学会へと発展したものです。

個体や細胞へ負荷される様々な環境や代謝の変化によるストレス刺激に対する適応機構はストレス応答と呼ばれ、生体機能の恒常性の維持に不可欠であり、その異常が多くの難治性疾患の原因となっています。高度競争社会の構築に伴い日々高まる緊張下にある現代社会においては、多くの疾患がストレス応答の異常に基づくことが明らかになってきました。さらに、本格的高齢化社会をも迎えている今日、老化と密接に関連するストレス応答のしくみを解明し、それを制御することは今後益々重要であると考えられます。

本大会では、タンパク質分解やシグナルを担うユビキチン修飾の研究で著名な岩井一宏京都大学大学院教授、およびアミノ酸代謝変化による転写環境の構築で独創的な研究を進めておられる深水昭吉筑波大学大学院教授による特別講演を企画しております。また、2つのシンポジウムでは「核を介するストレス適応機構」、「ストレス応答と疾患;Bridges to Clinics」をテーマとして海外招聘者を含む新進気鋭の研究者にご講演をいただく予定です。さらに、若手研究者育成を目的として若手研究奨励賞を5人に授与いたします。全国のストレス応答の分子生物学、細胞生物学、臨床医学の研究者、および医師、医療・保健関係者が一堂に会し、最近の進歩と展望について議論する有意義な場になることを祈念しております。

 

開催日程の概要

2016年11月11日(金)

受付開始(11:30 – )

幹事会(12:00 – 13:00)

開会挨拶(13:00 – 13:04)
大会長:中井 彰

セッション1(13:04 – 13:54)
シャペロンと老化、がん 座長:柴田 亮行(東京女子医科大学)跡見順子(東京農工大学)

O1 好熱性真菌Chaetomium thermophilum由来プレフォルディンの機能構造解析
養王田正文、森田健斗、山本陽平、宇野裕子、野口恵一
東京農工大学大学院工学府生命工学専攻、他

O2 p53標的遺伝子IER5は新規の低リン酸化型の活性化HSF1を作り出し、がん化を促進する
大木理恵子
国立がん研究センター研究所
(P0)

O3 ストレスタンパク質ヘムオキシゲナーゼ-1遺伝子の転写制御
井上幸江、羽鳥勇太、赤木玲子
安田女子大学薬学部薬学科

O4 細胞老化とヒートショックプロテインの発現量の関係
早崎沙彩、Anan Yu、Sue Fox、Rick Morimoto、跡見順子
東京農工大学工学府、他
(P1)若手研究奨励賞応募演題

O5トリプトライドはメラノーマ細胞においてHSF1を介して抗腫瘍効果を発揮する
中村好貴、中谷祐子
山口大学大学院医学系研究科皮膚科学分野

13:54 – 14:10 休憩

セッション2(14:10 – 15:00)
酸素と関連するストレス応答と免疫・炎症 座長:井上 幸江(安田女子大学)山本 悠太(和歌山県立医科大学)

O6 酸化ストレスはメトホルミンによる抗腫瘍効果を誘導する
西田充香子、周悦、山﨑千尋、榮川伸吾、鵜殿平一郎
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科免疫学
(P2)若手研究奨励賞応募演題

O7 低酸素およびグルコース飢餓による腫瘍細胞MHCクラスIb発現とCD8+T細胞応答低下
佐々木敬則、金関貴幸、宮本昇、宮崎晃亘、平塚博義、鳥越俊彦
札幌医科大学医学部病理学第一講座、他
(P3)若手研究奨励賞応募演題

O8 腸上皮バリア障害モデルにおける活性酸素種と炎症の関連の検討
羽鳥勇太、井上幸江、赤木玲子
安田女子大学薬学部薬学科
(P4)若手研究奨励賞応募演題

O9 ERO1αはコラーゲンの分泌とMT1-MMPの生合成を介して肝星細胞の増殖を調節する
米田明弘、藤井瑞希、武井則雄、澤田香織、横山敦郎、田村保明
北海道大学産学・地域協働推進機構FMI推進本部難治性疾患治療部門、他

14:50 – 15:00 休憩

ポスター発表(若手研究奨励賞候補者) (15:00 – 16:00)
P1 – P15

シンポジウム1 (16:10 – 18:10)
「核を介するストレス適応機構」
座長:永井 義隆(大阪大学)西頭 英起(宮崎大学)

S1 「転写因子NRF2による酸化ストレス応答と細胞老化制御」
本橋 ほづみ 先生
東北大学加齢医学研究所

S2 「ヒートショックシグナル活性化の多様性と認知機能障害」
鳥居 和恵 先生
Children’s National Medical Center for Neuroscience Research

S3 「分子シャペロンHsp70核内輸送運搬体Hikeshiの機能」
今本 尚子 先生
理化学研究所基幹研究所

S4 「熱ショック応答におけるポリADPリボシル化酵素の役割」
藤本 充章 先生
山口大学大学院医学系研究科

S5 「DNA損傷応答における小胞体ストレストランスデューOASISの役割」
今泉 和則 先生
広島大学大学院医歯薬保健学研究科

18:10 – 18:20 休憩

特別講演1 (18:20 – 19:10)
座長:中井 彰(山口大学)

「PRMT1(アルギニンメチル化酵素)とストレス応答機構」

深水昭吉 筑波大学大学院教授
(新学術領域研究「転写代謝システム」代表)

懇親会、若手研究奨励賞発表・受賞式 (19:20 – 21:00)

 
2016年11月12日(土)

セッション3(8:30 – 9:20)
タンパク質毒性ストレス応答と細胞死、ミトコンドリア機能 座長:親泊 政一(徳島大学)小瀬 真吾(理化学研究所)

O10 Translational and post-translational regulation of XIAP by eIF2α and ATF4 promotes ER stress-induced cell death during the unfolded protein response
Nobuhiko Hiramatsu, Jonathan H. Lin, Takao Iwawaki
Department of Pathology, University of California, San Diego, 他
(P5)若手研究奨励賞応募演題

O11 UPR欠損マウス胎児線維芽細胞は小胞体からのCa2+放出を介してアポトーシスを誘導する
張君、三宅雅人、津川和江、宮本千伸、親泊政一
徳島大学先端酵素学研究所生体機能学分野

O12 小胞体ストレス受容体PERKを介したミトコンドリア品質管理機構の解明
加藤裕紀、西頭英起
宮崎大学医学部機能生化学分野
(P6)若手研究奨励賞応募演題

O13 HSF1-SSBP1 complex maintains mitochondrial function via upregulation of NRF1 expression during heat shock
Ke Tan, Yumei Fan, Arpit Katiyar, Mitsuaki Fujimoto, Ryosuke Takii, Akira Nakai, and Xianglin Duan
Laboratory of Molecular Iron Metabolism, Key Laboratory of Animal Physiology, College of Life Science, Hebei Normal University, China, 他
(P7)若手研究奨励賞応募演題

O14 HSF1 is a regulator of mitochondrial HSP genes in mammals
Arpit Katiyar, Mitsuaki Fujimoto, Ryosuke Takii, Ke Tan, and Akira Nakai
Deptartment of Biochemistry & Molecular Biology, Yamaguchi University School of Medicine
(P8)若手研究奨励賞応募演題

9:20 – 9:30 休憩

セッション4(9:30 – 10:10)
タンパク質毒性ストレス応答と組織恒常性 座長:樋口 京一(信州大学)平松 伸彦(金沢医科大学)

O15 オートファジーによる変異アンドロゲン受容体の分解とその治療への応用
足立弘明、黃哲、岡田和将、大成圭子、橋本智代、岩中行己男、豊田知子、勝又竜
産業医科大学医学部神経内科学

O16 遺伝子置換システムを用いた優性遺伝性GH1遺伝子異常症モデルマウスの作製と発症機序の解明
有安大典、久保英実香、芝田晋介、荒木喜美
熊本大学生命資源研究・支援センター疾患モデル分野、他

O17 マウスLeydig細胞でのステロイド合成におけるHSF1の役割
岡真太郎、白石晃司、藤本充章、Arpit Katiyar、瀧井良祐、中井彰、松山豪泰
山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学講座、他
(P9)若手研究奨励賞応募演題

O18 廃用性筋萎縮に伴うマウスヒラメ筋の速筋化におけるHSF1の役割
後藤勝正、横山真吾
豊橋創造大学大学院健康科学研究科

10:10 – 10:20 休憩

シンポジウム2 (10:20 – 11:32)
「ストレス応答と疾患;Bridges to Clinics」
座長:足立 弘明(産業医科大学)養王田 正文(東京農工大学)

S6 「大腸がん原発巣の進化において多様性を生じるストレス・選択圧について」
三森 功士 先生
九州大学病院別府病院

S7 「肝疾患における肝細胞のストレス対応」
原田 大 先生
産業医科大学医学部第3内科学

S8 「小胞体ストレス応答と慢性腎臓病(CKD)」
稲城 玲子 先生
東京大学大学院医学系研究科 CKD病態生理学講座

11:32 – 11:40 休憩

評議委員会、総会 (11:40 – 12:00)

ランチョンセミナー(12:10 – 13:10)
座長:徳永 文稔(大阪市立大学)

L1 「CRISPR/Cas9システムを用いたES細胞のゲノム編集とその応用」
伊川 正人 先生
大阪大学微生物病研究所
プライムテック株式会社 共催

13:10 – 13:20 休憩

セッション5(13:20 – 14:10)
ストレスシグナルとがん、組織恒常性 座長:鳥越 俊彦(札幌医科大学)増井 憲太(東京女子医科大学)

O19 がんの病態と蛋白翻訳後修飾
増井憲太、原地美緒、Webster K. Cavenee、Paul S. Mischel、柴田亮行
東京女子医科大学第一病理、他

O20 EGFR-mTORC1経路はがんのエピジェネティクスを制御する
原地美緒、増井憲太、柴田亮行
東京女子医科大学病理学第一講座
(P10)若手研究奨励賞応募演題

O21 治療抵抗性婦人科がん幹細胞におけるストレス応答分子機序解析
田渕雄太、廣橋良彦、村井愛子、安田和世、浅野拓也、真理谷奨、鳥越俊彦
札幌医科大学医学部病理学第一講座
(P11)若手研究奨励賞応募演題

O22 Role of three lysine residues in hERG to regulate hERG expression and channel function
Peili Li, Endang Mahati, Yasuaki Shirayoshi, Ichiro Hisatome
Division of Regenerative Medicine and Therapeutics,Tottori University Graduate School of Medical Science

O23 D—セリンは小胞体ストレスと酸化ストレスを介した尿細管老化を促進する。
岡田啓、Jao Tzu-Ming、南学正臣、稲城玲子
東京大学大学院医学系研究科腎臓内分泌内科、他
(P12)若手研究奨励賞応募演題

14:10 – 14:20 休憩

セッション6(14:20 – 15:00)
化合物によるストレス制御 座長:田村 保明(北海道大学)後藤 勝正(豊橋創造大学)

O24 非アルコール性脂肪性肝炎モデルにおいてランソプラゾールはTGF-β活性を抑制する
山本悠太、山岸直子、西利男、上山敬司
和歌山県立医科大学医学部解剖学第一講座

O25 ランソプラゾールはNrf2/Ho1経路を活性化することによって肝細胞保護作用を示す
山岸直子、山本悠太、西利男、伊藤隆雄、上山敬司
和歌山県立医科大学解剖学第一講座
(P13)若手研究奨励賞応募演題

O26 血管内皮に対する還元型コエンザイムQ10の抗酸化ストレス、抗老化と細胞機能改善効果
霍佳、徐哲、代健、五十嵐佑一、宮原大貴、澤下仁子、樋口京一
信州大学大学院医学系研究科疾患予防医科学系加齢生物学、他
(P14)若手研究奨励賞応募演題

O27 鼻咽頭愁訴に対するActive hexose correlated compoundの無作為化二重盲検プラセボ比較試験
高成準、鎌田奈美佳、脇英彰、鈴木卓也、田中結希、今井賢治、上馬塲和夫、久島達也
株式会社アミノアップ化学、他
(P15)若手研究奨励賞応募演題

15:00 – 15:10 休憩

特別講演2 (15:10 – 16:00)
座長: 鵜殿 平一郎(岡山大学)

「直鎖状ユビキチン鎖:NF-κB活性化、細胞死制御、ガン」
岩井一宏 京都大学大学院教授
(新学術領域研究「ユビキチン制御」代表 )

閉会の挨拶 (16:00)
大会長:中井 彰

 

大会の運営

(1)大会実行委員

委員長: 中井 彰(山口大学大学院医学系研究科医化学分野)
委員:
鵜殿平一郎(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科免疫学分野)
鳥越俊彦(札幌医科大学医学部病理学第一講座)
養王田正文(東京農工大学大学院工学府生命工学専攻)
樋口京一(信州大学大学院医学系研究科加齢生物学)
伊藤英晃(秋田大学大学院工学資源学研究科生命科学科)
永井義隆(大阪大学大学院医学系研究科神経難病認知症探索治療学)
徳永文稔(大阪市立大学大学院医学研究科分子病態学)
柴田亮行(東京女子医科大学医学部病理学第一講座)
足立弘明(産業医科大学医学部神経内科)
今泉和則(広島大学大学院医歯薬保健学研究科分子細胞情報学)
西頭英起(宮崎大学医学部機能生化学)
久留一郎(鳥取大学大学院医学系研究科再生医療学部門)
松山豪泰(山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学分野)

 

大会スケジュール

第10回日本臨床ストレス応答学会大会 プログラム

2015年11月6日(金曜)

13:00 開会挨拶(大会長)
13:04〜13:58 一般口演 (若手研究奨励賞応募演題)
14:05〜14:55 ポスタープレビュー
15:00〜16:30 ポスターセッション
16:40〜18:30 特別講演

講演 遠藤 章 東京農工大学特別栄誉教授
(2008年 ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞受賞 )
講演II 森 和俊 京都大学大学院 教授
(2014年 アルバート・ラスカー基礎医学研究賞受賞賞 )
18:40〜20:40 会員懇親会、若手研究奨励賞発表
2016年11月7日(土曜)

8:30〜9:24 一般口演(セッション2)
9:30〜10:30 Bridges to Clinics
10:35〜11:30 一般口演(セッション3)
11:35〜11:55 評議員会、総会
12:00〜13:00 ランチョンセミナー(北海道システムサイエンス共催)

講師: 秋光 信佳 東京大学アイソトープセンター

13:00〜15:00  シンポジウム 「RNAストレスとシャペロン療法」

演者1 稲田 利文 東北大学大学院薬学研究科
演者2 廣瀬 徹郎 北海道大学遺伝子病制御研究所
演者3 石黒 太郎 東京医科歯科大学大学院脳神経病態学
演者4 深田 優子 自然科学研究機構生理研生体膜
演者5 難波 栄二 鳥取大学生命機能研究支援センター
 

15:00〜16:00 特別講演

講演III  Professor Harm H. Kampinga
    (University of Groningen, The Netherlands)

16:00 閉会あいさつ(大会長)

受賞者

山本悠太

学歴

平成16年3月31日
北海道大学薬学部総合薬学科卒業
平成16年4月1日
京都大学大学院薬学研究科生命薬化学専攻入学
平成18年3月31日
京都大学大学院薬学研究科生命薬化学専攻修了
平成18年4月1日
徳島大学大学院医科学教育部プロテオミクス医科学専攻
(ストレス制御医学分野)入学
平成22年3月31日
徳島大学大学院医科学教育部プロテオミクス医科学専攻
(ストレス制御医学分野)修了

職歴

2010年4月 和歌山県立医科大学医学部解剖学第一教室 助教として着任

所属学会

日本臨床ストレス応答学会
日本解剖学会
日本神経科学会
日本分子生物学会
日本生物学的精神医学会
THE INTERNATIONAL “STRESS AND BEHAVIOR” SOCIETY

専門領域

解剖学、創薬科学、行動生理学、システムバイオロジー

コメント

この度は私共の研究を第10回日本臨床ストレス応答学会・若手奨励賞に選出していただき誠にありがとうございました。
大変光栄に存じており、今後とも研究に邁進していきたいと思っております。

本研究は、ランソプラゾールが抗酸化ストレスタンパク質の転写因子であるNrf2の発現を誘導することにより抗酸化タンパク質の発現を増加させ急性肝炎モデルにおいて肝保護効果示しました。

さらに未だ治療薬の確立されてない非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルにおいても病態進行を抑制する効果を示しております。

ランソプラゾールは特許の切れた医薬品ではある反面、安全性が十分に担保された薬であります。
抗酸化ストレスタンパク質誘導薬の創薬は盛んに行われていますが、安全性の面が未だクリアーできておりません。

このため今後は本研究を臨床試験に移し、有効性を確認することが重要な課題となると確信しており、成果をまた本学会で発表していければと思っております。